
BMSSニュース 2024年11月号
職場などで使用する器具や道具は、毎日の作業を支える大切なものです。
しかし、使用しているうちに劣化や不具合が発生することがあります。
もしそれに気づかずに作業を続ければ、思わぬ事故につながる可能性があります。
今回は、転倒事項防止のための器具の点検の重要性について考えてみましょう。
転倒事故の事例紹介
A子さんは、学校の入口付近を清掃中でした。
出入りする生徒たちに注意を払いながら作業をしていたところ、段差に気づかず転びそうになりました。
とっさに自在ボウキの柄をつかみ、体勢を整えようとしたものの、ホウキの先端部分がぐらついていたため、うまく支えられず転倒し、身体を強く打ちつけてしまいました。
この事故は、使用していたホウキが劣化していたことに気づかず、点検を怠っていたために発生した可能性があります。
点検不足が招くリスク
作業器具の劣化に気づかないまま使用を続けると、次のようなリスクが生じます。
- 事故の発生:器具の破損や異常により転倒や怪我のリスクが高まる。
- 作業効率の低下:不具合があると、作業がスムーズに進まず、時間や労力がかかる。
- 周囲への危険:劣化した器具を使用することで、周囲の人にも危険が及ぶ可能性がある。
器具の点検を習慣にしましょう!
こうしたリスクを回避するためには、器具や道具の定期的な点検が必要です。以下のポイントを押さえて、点検を習慣化しましょう。
- 目視点検:使用前に器具や道具に破損やぐらつきがないか確認する。
- 作業環境の確認:段差や障害物がないか、作業環境自体もチェックする。
- 定期的な整備:使用頻度に応じて、部品の交換や修理を計画的に行う。
- 点検記録の活用:点検の結果を記録しておき、異常が見つかった場合は速やかに対応する。
転倒事故が起きないように早期の点検やメンテナンス!
日常的に使っている器具は、長期間の使用で少しずつ劣化していきます。
異常が発生する前に点検を行い、早期発見・早期対応が大切です。
皆さんも、清掃や作業に使う道具の状態を見直し、事故を防ぐための点検をぜひ実践してみてください。
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