こんにちは!静岡県清水町のビルメンテナンス会社 静城産業です。
南海トラフ地震臨時情報の発表を受け、地震への備えに対する意識が高まっています。
水や食料品などの防災グッズを用意した方も多いと思います。
この記事では、清掃・衛生関連に絞った防災グッズを5つ紹介します。
各防災グッズに関連するリンク先も紹介していますので、併せてチェックしてください。
この記事で紹介している清掃・衛生関連の防災グッズを紹介している動画です。
本記事とあわせて参考にしてくださいね。
目次
清掃・衛生用品として役立つ防災グッズ
災害時には、水や電気が使えなくなる可能性があり、トイレや洗浄設備が使用できなくなることも考えられます。
普段はあまり意識せず使っている清掃・衛生用品も、防災グッズとして重要性が増します。
衛生管理が不十分だと感染症のリスクが高まり、避難所等での生活が一層厳しくなる可能性もあります。
ここで紹介する防災グッズは、災害時の清潔を保つために役立つアイテムです。これらを準備しておくことで、衛生面での問題を未然に防ぐことができます。
防臭袋やバイオ消臭スプレー
災害時には、トイレの利用が制限されることが多く、使い捨ての携帯トイレが必要になることがあります。
しかし、ゴミの回収がすぐに再開されない場合もあり、使用後の携帯トイレやその他のゴミを自宅で保管することになるため、臭いが問題になることがあります。
特に、密閉された空間や狭い避難所では臭いがこもりやすく、衛生面だけでなく精神的なストレスも増加するでしょう。
そういった問題を解決するために、医療用に開発された防臭袋や、微生物の力で臭いの原因を分解するバイオ消臭スプレーが非常に役立ちます。
防臭袋BOS
防臭袋BOS(ボス)は、医療現場での使用を目的として開発された製品で、その高い防臭効果が評価されています。
この袋は、細菌やウイルスの繁殖を防ぎ、臭いをしっかりと封じ込めるように設計されています。
使い捨てトイレや生ゴミ、汚れた衣類などを保管する際に、臭いを周囲に漏らさず使用できます。
- 高い密閉性と防臭効果
- 様々なサイズがあり、用途に応じて選べる
- 長期間の保存にも耐える丈夫な素材
バイオ防臭スプレー
バイオ防臭スプレーは、臭いの原因となる有機物を微生物の力で分解する仕組みを持っています。
このスプレーは介護や育児の現場でも広く使用されており、災害時にも高い効果を発揮します。
特に、トイレやゴミ箱、汚れた場所にスプレーすることで、臭いを元から取り除きます。
- 自然由来の成分で安全に使用できる
- 持続効果が長く、少量で広範囲に対応
- 育児や介護の現場でも信頼される高い効果
密閉された空間や多くの人が集まる場所では、臭い対策が重要となるため、防臭袋やバイオ消臭スプレーを準備しておくことをお勧めします。
次亜塩素酸ナトリウム(消毒剤)
災害時には、衛生状態を維持するために消毒が非常に重要です。
感染症が広がりやすい避難所や、ライフラインが断たれた状況では、適切な消毒剤の使用が欠かせません。
熊本地震時に現地で活動した医療ボランティアの報告でも、次亜塩素酸ナトリウムが消毒に効果的であったことが確認されています。
次亜塩素酸ナトリウムは強力な殺菌効果を持ち、多くの細菌やウイルスを効果的に除去します。
ただし、強力であるため、適切な使用方法を守ることが非常に重要です。
次亜塩素酸ナトリウム 使用時の注意点
次亜塩素酸ナトリウムは、手指への直接使用や空中への噴霧は避けましょう。
皮膚や呼吸器への刺激が強いためです。使用する際は、手袋を着用し、換気の良い場所で作業することが推奨されます。また、他の洗剤や薬品と混ぜると有害なガスが発生する可能性があるため、必ず単独で使用してください。
- トイレや浴室、シンクなどの清掃
- 食器や調理器具の消毒(薄めた溶液を使用)
- 床やドアノブなどの頻繁に触れる場所の消毒
- 次亜塩素酸ナトリウムを水で薄め、適切な濃度で使用する(家庭用は通常、0.05%~0.1%程度が推奨されます)
- 使用後はしっかりと水で流すか、拭き取る
- 使用中は十分に換気を行う
2020年に行われた厚生労働省の調査によると、次亜塩素酸ナトリウムはコロナウイルスを含む多くのウイルスに対して高い効果があることが確認されています。
災害時だけでなく、日常的な消毒対策としても広く推奨されており、災害時の衛生管理において非常に有効な消毒剤です。
ウェットシートやお尻拭きなどの清拭用品
災害時には入浴施設が利用できなくなり、体を清潔に保つことが難しくなることがあります。
そこで、水を使わずに体を清潔に保つことができる、ウェットシートやお尻拭きなどの清拭用品が役立ちます。
大判ウェットシート
・全身を一度に拭ける大きなサイズで、災害時の入浴代わりに最適です。
・厚手で耐久性があり、破れにくいため、しっかりと体を拭くことができます。
・除菌効果があるタイプを選ぶと、さらに安心です。
お尻拭き
・敏感な肌にも優しい成分が含まれており、赤ちゃんや高齢者にも使用可能です。
・携帯しやすいサイズで、どこでも手軽に使えるため便利です。
2020年の日本赤十字社の報告では、避難所での衛生状態が良好な場合、感染症の発生率が著しく低下することが確認されています。避難生活が長期化する可能性を考え、清拭用品のような衛生アイテムを事前に準備しておくことをお勧めします。
バケツ(多用途バケツ)
バケツは災害時に多機能な道具となります。
通常の給水や水の貯蔵だけでなく、物資の運搬、ゴミの収集、さらには椅子やテーブルの代用品としても活躍します。
災害時には限られたスペースでの生活が求められるため、一つのアイテムで複数の役割を果たすことが非常に重要です。
多用途バケツを用意しておくことで、さまざまな状況に柔軟に対応できるのです。
バケツの具体的な用途
- 給水・貯水
- 災害時には水が貴重な資源になります。給水車から水を受け取る際や、一時的に水を貯めておくためにバケツは欠かせません。
- 物資の運搬
- 食料や清掃用品、その他の必要物資を運ぶ際にもバケツは非常に便利です。持ち手が付いているため、重い物を運ぶ際の負担が軽減されます。
- 簡易椅子・テーブルとして使用
- 避難所では座る場所や物を置くスペースが限られていることが多いですが、バケツをひっくり返して椅子やテーブルとして使うことができます。特に、多用途バケツは頑丈な作りが特徴で、安心して使用できます。
防災バケツセットの利点
最近では、防災グッズを収納できる防災バケツセットが販売されています。
非常用の衛生用品などが入っており、いざという時に必要なものが揃っています。
また、おしゃれなデザインのものもあり、普段から自宅に置いておくことも可能です。
ほうき・ちりとり
災害時、倒れた家具や壊れたガラス、瓦礫が家の中や周囲に散乱することがあります。
電力が復旧していない場合、掃除機を使うことができず、ガラス片などを掃除機で処理するのは危険です。
そのため、ほうきとちりとりは、手軽に安全に掃除ができる重要なツールとなります。
玄関用の小さなものではなく、三つ手ちりとりや文化ちりとりなど、しっかりとしたものが便利です。
ほうき・ちりとりの選び方と使い方
- 三つ手ちりとり
- 広い口が特徴で、一度に多くのゴミを集められるため、効率的な掃除が可能です。
頑丈な素材で作られており、瓦礫や大きなゴミを安全に処理できます。 - 文化ちりとり
- 軽量で扱いやすく、細かいゴミやガラス片なども集めやすい設計です。
長い柄がついているため、腰をかがめることなく作業ができ、体に負担がかかりにくいです。
災害時の衛生・清掃用品の選び方のポイント
限られたスペースや持ち出せる荷物の量が制約される中で、どのような衛生・清掃用品を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。そこで、適切なアイテムを選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。
実用性と多用途性を重視
ウェットシートやお尻拭きは、入浴が難しい状況で体を清潔に保つだけでなく、汚れた物を拭き取るなど、さまざまな用途に使えます。また、バケツのような多機能なアイテムは、給水や物資の運搬、さらには簡易的な椅子としても利用できるため、非常に重宝します。
コンパクトさと軽量さを考慮
持ち運びが簡単なサイズと重さのアイテムを選ぶことで、移動の負担を軽減できます。
防臭袋やバイオ消臭スプレーは小型でありながら強力な防臭効果を発揮するため、非常に便利です。
長期保存が可能なものを選ぶ
災害時にすぐに消耗しないよう、長期保存が可能なアイテムを選ぶことも大切です。
次亜塩素酸ナトリウムのような消毒剤は、適切に保管すれば長期間使用も可能です。
選択に迷った場合は、過去の災害時に実際に役立ったアイテムや、信頼できるデータに基づいて選ぶと良いでしょう。
2011年の東日本大震災後、多くの家庭でほうきやちりとりがガラス片や瓦礫の処理に役立ったという報告があります。
こうした実例を参考にすることで、より実用的で効果的なアイテムを選ぶことができます。
今回のまとめ
災害時には清掃・衛生用品が健康と安全を守るために欠かせないアイテムとなります。
防臭袋や消臭スプレー、消毒剤、ウェットシート、多用途バケツ、ほうきとちりとりなど、災害時に役立つ清掃・衛生用品を紹介しました。
防災グッズとして使う清掃・衛生用品は、多用途性やコンパクトさ、長期保存が可能なものを重視し、家族構成に合ったものを揃えておくと安心です。
過去の災害時の事例を参考にして、実用的なアイテムを選びましょう
それでは、今回はこのへんで。