
契約がスタートライン
たとえば車を売ること。
営業の方は見込み客の家に足繁く通って、いかにわが社の車が素晴らしいか、あなたの要望に合っているか、一生懸命に売り込みます。
目標は車を売ること。契約です。
契約が完了し、お客様に車を納車し、お金をいただき、ハッピーエンド。めでたくゴールイン。
ところが、私ども、ビル管理業者の場合は事情が変わります。
契約するまでは同じです。
しかし、契約してから全てが始まります。
契約した段階では、まだ売るべきカタチのあるものが、なにもありません。
ここから、長い、長い、お取引が始まるのです。
毎日のお掃除。
ちゃんと約束通りの清掃ができているか、キレイになっているか、ゴミはきちんと仕分けされているか。
日々、変わりゆく季節に合わせ、春には花びらのゴミや、花粉や、梅雨には雨まじりの汚れや、秋には落ち葉など。
人の流れも毎日変化します。
建物自体も年数経過で劣化してゆきます。
担当者も入れ替わりがあります。
人の世は、時間とともに移りゆきますが、清掃やビル管理の契約は変わりません。
私どものゴールは、永遠にこないのです。
よっぽど仕事でヘマをしない限り、建物が取り壊されるまで契約は続きます。
オーナー様としっかり信頼関係を築ければ、という前提はつきますが。
私どもにとって、契約締結はスタートラインです。
これからはじまる、無限に続くかもしれない楽しいレースの始まりです。