石材の床材にし染み込んだ油染みの落とし方

石材の床についた油染み

BMSSニュース 2023年5月号

床の表面に乗っかっている汚れは、洗剤やブラシをうまく使うことにより除去できます。
しかし、床材の内部にしみ込んでしまった汚れ、とくに油の汚れは、表面を洗剤で洗っても除去できません。

床材に染み込んだ油汚れは、洗剤を床材に浸透させて、内部の汚れを浮かび上がらせて取り除きます。

作業前と作業後の比較

当社で実際に作業を行なった、石材の油汚れを落とした結果です。
作業前と作業で比較いただけます。

作業前の油汚れのついた床材

作業後の床材

石材の床面に染み込んだ油汚れの落とし方

全体の流れは以下のようになります。

  1. 浸透型の洗剤と、浮かびあがってきた油汚れを吸着させる吸着剤を混合して、シミ抜き剤を作る
  2. 油じみにたっぷり塗る
  3. 乾かないようにビニール、ラップでおおいをかける。
  4. 12時間程度の浸透時間をとるため、養生シートをかける。
  5. 仕上げに水洗いする。

各工程を写真付きで紹介します。

① 染み抜き剤を作る

石材の油汚れ落とし

浸透型の洗剤と、浮かびあがってきた油汚れを吸着させる吸着剤を混合して、シミ抜き剤を作ります。

油じみに染み抜き剤を塗る

石材の油汚れ落とし

油汚れが付着した箇所に、シミ抜き剤をたっぷり塗ります。
写真の白い箇所がシミ抜き剤を塗った場所です。

ビニール、ラップでおおいをかける

石材の油汚れ落とし

染み抜き剤を塗った箇所が乾かないように、ビニールやラップでおおいをかけます。

養生シートをかける

石材の油汚れ落とし

染み抜き剤を塗った後、12時間程度の浸透時間をとります。
作業した箇所に養生シートをかけます。

仕上げに水洗いする

石材の油汚れ落とし

12時間の浸透時間の経過後、養生シート、ビニールラップを剥がします。
仕上げに水洗いをして完成です。