安いは正義?官公庁の入札に参加して感じたこと

年度末ということで、入札の時期となりました。
私どもの会社も、わずかですが官公庁の仕事を請けています。
官公庁からの仕事は税金を使っての業務となりますから、競争入札が必須です。

先日、とある官公庁の入札に参加しました。
ウチは落札できなかったのですが、そこで起きた出来事について。

落札した業者は昨年の業者よりも、かなりやすい金額で落札しました。
昨年の半額(5割引)とはいいませんが、かなり近い数字です。
参加した殆どの業者が思ったでしょう。

「そこまで下げるか?」
「それでは利益が出ないだろ?」

入札ですから金額設定は業者の自由です。
だけど、思いました。

国は、物価高に負けない賃上げをと言います。
大企業では春闘でベースアップの報道もあります。

ですが、なぜ入札では赤字とも思える金額も良しとされるのでしょう?
示す方向性と実態に矛盾を感じるのは私だけでしょうか。

無謀な安い金額で落札してしまったら、次はその金額が基準になってしまいます。
賃上げどころじゃなくなりますよね。