
ウチの仕事には夜間作業というものがあります。
要は閉店後のスーパーなど、営業終了後に清掃を行う必要があるお客様の物件での仕事です。
ほぼ、毎日、お取引頂いているお店に、ウチのチームがお邪魔しています。
で、先日の夜、私が自宅でまったりしていましたら、若手の部下から電話が入りました。
彼は夜間作業の手配や采配をしてくれているのですが、その夜は作業メンバーには入っていませんでした。
現場に向かう夜間作業の作業車から緊急連絡が入ったそうです。
事務所を出て、現場までの道のりの半分くらい来た地点で、パンクしてしまったとのことでした。
作業開始まで1時間を切っていて、道具一式を積んだ作業車がパンクで立ち往生という事態に、私の指示を仰ぐための電話でした。
私の指示は、代わりの車がすぐに出せて、道具を入れ替えて現場に間に合わせることができるか、お客様に事情を説明して日程を変更するか。
いずれにせよ、立ち往生しているスタッフの救援は不可欠と。
彼は迷わず、自分が自宅に乗ってきていた軽の作業車でパンクして停車している現地へ向かい、道具を入れ替え、現場に行ってもらいます。と決断しました。
正直、私としては状況が状況ですし、無理せずに日程を変更して今日は延期した方がいいと思ったのですが、準備して待ってくださっているお客様、予定を立てて集まってくれている作業メンバー、日程を組むたの計画編成担当者、みんなのために、できるなら予定通り決行したい、との彼の熱意に打たれて、喜んで彼の決断に従うことにしました。
彼こそはまさに、ビルメンのプロです。
で、この夜、もう一人のプロにお会いすることになりました。
彼が現場に向かう傍らで、私もパンクした車両に駆けつけました。
ディーラーさんから、ハイエースのタイヤ交換は慣れていないと難しい、JAFにお願いした方がいいとのアドバイスを受けたからです。
そして、JAFに連絡。修理に来ていただくことになりました。
電車で申し込んだ時点で、受付の女性からは、大変混み合っておりまして、2時間ほどかかってしまうかも、と言われました。
2時間後だと23時ころかー(^O^)、と思いましたが、幸い、目の前に本屋さんがあったので、本でも買って読んでいるか、と店に入りました。
そうしたら、2分もしないうちに、JAFのドライバーの方から電話が入り、近所なので、先に行きます。あと15分で着きます、と有難いお言葉をいただきました。
で、現場到着したのはとても気さくな若い方で、笑顔でテキパキと気持ちの良い対応を素早くしてくれました。
彼は到着したときから、一瞬たりとも迷っていませんでした。
最初から何をすべきかを知っていて、タイヤが交換されて、ハイエースが再び動けるようになるまでに要した時間は、わずか7分。
まさにプロの仕事でした。
この夜、私はハイエースのタイヤがパンクしたおかげで、ウチの中と外、それぞれの素晴らしいプロフェッショナルに会うことができました。
仕事というのは、かくありたいものです。